理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の給料が低い3つの理由

こんな相談を受けました。

  • なんでセラピストの給料は低いの?
  • 年数や経験を重ねても昇給しないのはなんで?

この悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事では、リハビリ職の給料が低い理由を3つ紹介しています。

目次

事業所得ではなく給与所得

給料が低い理由の1つ目は所得形式の違いです。

働きながらお金を稼ぐ方法は、
事業所得と給与所得があります。

給与所得は人に雇われて所得を得る方法です。
サラリーマンがこれにあたります。

事業所得は、自分の事業から
所得を得る方法です。
企業の社長や、個人事業主、
フリーランスなどがこれにあたります。

事業主は仕組みを作る側の人間で、
サラリーマンは造られた仕組みの中で
動く人たちです。

病院で雇われて働くセラピストの給与形態は
給与所得になります。

社長と従業員、どちらの給料が高い?
と聞かれれば、社長ですよね。

給与所得ではよほどの大企業の役員でない限り
高い給料をもらうことはできません。

国が単価を決めている

給料が低い原因の2つ目は
自分で価格を決めれないことです。

自分で価格を決めれるかどうか
これによって所得は大きく変わります。

多くの企業は、何らかのサービスや商品を提供しています。

そのサービスや商品の作成にかかる予算を減らして
高く売れれば多くの所得を得られますよね。

この時の価格を誰が決めているか、
というのは重要なポイントです。

医療ではこの価格設定に
用いられるのは診療報酬です。

つまり国が決定していることになります。

病院で働くセラピストの
マネタイズの中心は診療行為による単位算定です。

単位算定の単価(1単位何円)は、
診療報酬により定められているので
年数や経験が考慮されないことがわかります。

新人でもベテランでも同じ単価ということです。

同じように、知識や技術の習得も所得に直結しずらいです。

最近では、認定療法士を持っていると
手当が出るところもあるみたいですが
他の資格や技術はあまり反映されないようです。

診療報酬の中で診療行為を行なっていることも
給料の低い原因の1つと言えるでしょう。

スキル依存性ではなく時間依存性

3つ目の理由は、セラピストの業務は
時間依存性であるということです。

医療職の中で、セラピストの働き方は
やや異色ともとれます。

それは、時間に依存しているところです。

どれだけ効率よく診療をしても
1単位20分という時間は削ることができません

では、医師や看護師はどうでしょう。

診療や手術、点滴などの医療行為。
そういう行為を生業にしているので、
時間ではなくスキルに依存します。

スキルを磨けば、時間短縮にもつながります。

セラピストの仕事は、どうスキルを磨いても
1単位20分は短縮できませんし、違法です。

診療以外にも情報収集や移動、
他職種連携で時間を消費する中で
診療単位を稼ぐのはかなり難しいと言えるでしょう。

ただ、セラピストとしてスキルを磨くことは、
患者利益になるのはもちろん、
中長期的に見た在院日数の短縮への貢献は
否定し難いところなので、
ぜひとも磨き続けてほしいです。

スキルを磨いて給与をupさせたいなら自費診療を開業するのも1つですね。

まとめ

セラピストの給料が低い原因を3つ解説しました。

  • 事業所得ではなく給与所得
  • 国が単価を決めている
  • スキル依存性ではなく時間依存性

給料が低いといっても、
平均所得程度はあるので生活に困窮することはありません。

しかし、仕事で疲弊しないように、
社会的に大切な職業の担い手をなくさないために
正しい知識をつけていくことが大事ですね。

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