「訪問リハビリって実際どうなの?」
「病院とどう違うの?」
「ぶっちゃけ大変?ラク?」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、訪問リハビリのリアルなメリット・デメリットを、現役OTの視点で徹底解説します。
転職や働き方の選択で迷っている作業療法士は、ぜひ参考にしてください。
✅ この記事でわかること
- 訪問リハビリの仕事内容と流れ
- 働く作業療法士のリアルな声
- 病院・老健・訪問の違い
- 向いている人・向いていない人の特徴
1. 訪問リハビリとは?基本の仕事内容
訪問リハビリとは、利用者の自宅にセラピストが訪問し、生活環境に合わせたリハビリを行うサービスです。
介護保険領域のリハビリで、対象者は在宅生活を送る高齢者が中心です。
📌 主な仕事内容
- 自宅環境での動作訓練(移乗・更衣・入浴などのADL訓練)
- 住宅改修や福祉用具のアドバイス
- 家族指導、介助方法の提案
- 記録・計画書・モニタリング作成
2. 訪問リハビリのメリット5選
① 利用者の「生活」に密着できる
退院したあとの在宅生活。これを想像するのは意外と難しい。病院では見えなかった利用者の本当の生活環境・生活習慣が見えてきます。
その場で提案・改善ができるのは、訪問リハならでは。
✅ 例:
・段差などの環境を把握して具体的な改善策を提案
・利用者の能力を加味した導線設定
② 時間単価が高く、給料が安定しやすい
1件あたり40~60分、1日5〜6件の訪問で比較的安定した収入が見込める。
訪問件数=収入というシンプルな報酬体系も魅力。
③ 自分のペースで働ける(裁量が大きい)
病院と違い、1日のスケジュールを自分で管理できることが多い。
昼休憩のタイミングや記録の時間配分も自由。
④ 利用者との関係が深くなる
週1〜2回、長期間関わることで、信頼関係が深まりやすい。
「○○さんじゃないとダメ」と言われるのは訪問ならではのやりがい。
⑤ 通勤ストレス・夜勤がない
訪問エリア内を車で回るため、通勤でのストレスは少ない。
ライフスタイルを重視したい人にも人気です。
3. 訪問リハビリのデメリット5選
① 1人でやることの不安
基本的に1人で訪問・判断・対応するため、責任が大きい。
すぐにその場で相談できる相手が近くにいないのは不安要素。
② 天候や交通の影響を受けやすい
雨の日、雪の日、渋滞など、外回りならではのストレスがある。
場所によっては細い道路があったり、遠かったり、運転が苦手な人には大きなハードル。
③ 書類業務が多い
アセスメント、モニタリング、計画書、報告書など、介護保険特有の書類業務が多い。
リハビリ業務以外にも意外と書類が多く、きちんと把握しておくことが大切。
④ 医療処置や緊急対応には制限がある
医療的なケアは訪問看護が担当。医療処置が必要なケースには直接関われない場合も。
リハビリ職ができることとできないことをしっかり理解しておこう。
⑤ 1件キャンセルされるとスケジュールが狂う
直前のキャンセルでポッカリ空き時間ができることも。
フリーランスや出来高制の場合は収入に影響も…。
4. 訪問リハビリに向いている人・向いていない人
✅ 向いている人の特徴
- 自分で考えて行動するのが得意
- 生活全体を見てリハビリを考えたい
- 人とのコミュニケーションが好き
- 車の運転に抵抗がない
❌ 向いていない人の特徴
- チームでの協働が好き
- 病院や施設でのリハビリが好き
- 他人の家に行くことに抵抗がある
- 車の運転が苦手
5. よくあるQ&A(リアルな疑問に答えます)
Q. 訪問リハビリの給料ってどうなの?
地域差はありますが、年収400〜500万円前後が相場。
訪問件数に応じてインセンティブが出る職場も多いです。
Q. 運転はマスト?
ほぼ必須です。
訪問車(軽自動車)を貸与される職場が多く、AT限定OK。
都市部では自転車で訪問するところも。
Q. 訪問って怖くない?
最初はみんな不安です。
困ったときの上司や看護師との連携も整っている職場が多いので安心。
Q. 経験が浅くても大丈夫?
未経験OKの求人も多数ありますが、同行訪問や研修制度が充実している事業所を選ぶと安心です。新人OTは土台を整えてからがおすすめ。
6. まとめ|訪問リハビリは「合う人には最高の働き方」
訪問リハビリは、自立支援・生活支援の原点に立ち返るやりがいのある仕事です。
病院勤務とは違い、個別性の高いアプローチができる点に魅力を感じるOTも増えています。
✅ 訪問リハに向いている人チェック
- 🔲 利用者と長く関わりたい
- 🔲 自宅での生活動作に興味がある
- 🔲 自分でスケジュールを管理したい
- 🔲 新しい働き方を探している
1つでも当てはまった方は、一度求人や現場見学を検討してみてください!

コメント